地域コミュニティーにおけるデジタルサイネージ(DSG)の新しい役割を検討していますが、今後の観光ビジネスや地域文化振興の観点でその地域が 保有する国文学資料や日本美術に関する情報をコンテンツとして配信する可能性が年次大会やIEVC2019で話題になりました。そのような背景から、 DSGのコンテンツを技術面から文化面に拡大する研究の方向性が議論されましたが、この問題はDSGのコンテンツを超えたデジタルミュージアムや文 芸的な価値観に関連する社会的・人間的な問題であると思われ、今回の研究会を企画しました。 今回、その検討の手始めとして理系の人だけでなく文系の人を交えた研究会を「デジタル人文学と画像情報」というテーマで企画してみました。デジタル人文学は聞き慣れない用語と思いますが、英語の”Digital Humanities”の訳です。新しい研究分野で必ずしも体系が確立された領域ではなく、コンピュータ技術と従来の人文科学分野に関係する課題であれば自由に議論できる学際的な分野と思われます。画像電子学会としてはこれまで取り上げてこなかった未開拓な分野ですが、画像技術分野の新たな発展のために文系の人たちとの交流を目指したいと思います。
13:30-13:35 開会挨拶 座長
13:35-14:10 デジタル人文学と画像情報 大野 邦夫 (モナビITコンサルティング)
14:10-14:45 バートランド・ラッセル・ポータルサイトの運用管理(仮) 松下 彰良(フリーランス)
14:45-15:20 顧客志向の民話データベース 樋口 淳(専修大学)
15:20-15:30 (休憩)
15:30-16:05 前近代の漢字文化圏における孝思想の伝播とイメージの力 宇野 瑞木(東京大学)
16:05-16:40 Web上の公開資料を利用した仮想美術館・博物館の可能性(仮) 平山 亮(大阪工業大学)
16:40-17:25 自由討論 参加者全員
17:25-17:30 閉会挨拶 座長
上記の教室番号、講師、講演標題は、多少変更される可能性があります。
事前参加申し込みは、画像電子学会のウェブページ(https://www.iieej.org/attend_registration/)から行って下さい。
当日も受け付けていますが、事前申し込みの方にはハードコピーの予稿集を用意いたします。
印刷をご希望の方はこちら
(2019/10/11掲載)