第4回DMH研究会は「バーチャルミュージアム」をテーマとして開催します。
「デジタルミュージアム」というキーワードは、仮想空間上に展開される博物館・美術館、すなわち「バーチャルミュージアム」の考えを含んでいます。メタバースに代表される昨今の仮想空間技術の展開をふまえて、バーチャルミュージアムとは何か(哲学的側面)、具体的なバーチャルミュージアムを構築するためには、何をどのように考えていけばよいのか(デザイン的側面)、どのような技術的要素がカギとなるのか(技術的側面)などを考えることは、無限の研究課題を設定し、探究することのできるフロンティア研究領域としての魅力を備えています。
そこで、第4回研究会では、「バーチャルミュージアム」とその関連領域の研究発表を行います。博物館・美術館の存在意義と未来への展開、種々の社会的問題に対する解決を含むミュージアムデザイン、映像音響技術を含むデジタル技術の応用技術など、知的好奇心を喚起し、挑戦的な問題を定義し、研究の完成度よりも未来の可能性の開拓に果敢に挑む、若々しい研究発表の集いとなっています。
多数の皆様のご参加をお待ちしております。
なお、Zoomによるオンライン参加と会場参加を併用した開催形式となります。また、研究会開催日のコロナ感染状況によりオンラインのみの開催になる可能性があります。
【プログラム】
15:30-15:35 開会挨拶 DMH研究委員会委員長 平山 亮(大阪工業大学)
セッション1 座長 横山 恵理(大阪工業大学)
15:35-16:05 1.栄光学園創立者による自筆メモの構成と内容
大野邦夫((株)モナビITコンサルティング)
16:05-16:25 2.地域史学習のディジタルトランスフォーメーション -水都大阪ブリッジクエスト-
須永 宏・林 茉奈(大阪工業大学)
16:25-16:45 3.復元模型を参考にした洛中洛外CGモデルの精緻化
渡部大輔(大阪工業大学)・横山恵理(大阪工業大学)・鈴木卓治(国立歴史民俗博物館)・平山亮(大阪工業大学)
16:45-17:05 4.空中像とレンズアレイによる3次元情報の取得
亀山 将誠・河北 真宏(大阪工業大学)
休憩
セッション2 座長 平山亮(大阪工業大学)
17:20-17:40 5.単一の全方位画像からの空の動き生成
角方元紀・池林ハキーム・河合紀彦(大阪工業大学)
17:40-18:00 6.事前生成型拡張現実の史跡観光への応用-特別史跡百済寺跡を例として-
小田雅士・菅沼祐耶,中山堪太,西川総生介,畑翔太郎,パウル謙,和田涼暉,河合紀彦(大阪工業大学)
18:00-18:20 7.浮世絵ARによるストリートミュージアムの試み
佐野睦夫・松田展(大阪工業大学)
18:20-18:40 8.美術品の色再現の試み -環境光を考慮したディスプレイ表示など-
林 正樹(ウプサラ大学)・Kyudong Sim(漢陽大学)・Jong-Il Park(漢陽大学)・桑原 明栄子(明星大学)
18:40-18:55 フリーディスカッション
18:55-19:00 閉会挨拶 DMH研究委員会 幹事 横山恵理(大阪工業大学)
以上
(2022/12/15掲載)