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画像電子学会

The Institute of Image Electronics Engineers of Japan

錯視立体を用いたトーラス状不可能図形のアニメーション手法

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あらまし

不可能図形とは,一見すると,実現可能なように見えるが,実際には人間の視覚が解釈した通りには実現不可能な錯視図形のことである.錯視立体とは,ある特定の視点から投影したときのみ,不可能図形として成立するように作られた立体のことである.錯視立体が成立したときの視点を錯視視点と呼ぶ.錯視立体は,錯視視点から視点が移動すると,不可能図形として知覚されなくなる.我々は錯視視点に合わせた形状モデリング手法によって,不可能図形の一種である四角いひねりを加えたトーラス状不可能図形のアニメーション手法を提案する.さらに,不可能図形の立体視と,提案手法の拡張によりペンローズの階段を不可能図形として表示できたので併せて報告する.

2016-00012

著者

中津加奈† 森谷友昭††(正会員) 高橋時市郎††,‡(正会員)
†株式会社NTTデータ,††東京電機大学,‡UEIリサーチ

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