2024年9月17日更新
(和文)デジタルミュージアム・人文学研究会
(英文)Special Interest Group on Digital Museum and Humanities
(略称)DMH、DMH研究会、SIG-DMH、IIEEJ SIG-DMH
画像電子技術として、画像電子機器ハードウェア技術、画像処理及び画像圧縮伝送のアルゴリズム及びソフトウェア技術は、要素技術として重要であるが、それに加えて、画像関連コンテンツに関する応用技術及びその広範な利用方法に関する研究は重要である。画像関連コンテンツ分野では、理工学系技術者のみならず、さまざまな分野の人文学系研究者、デジタルコンテンツの利用者、ビジネスの観点からの参加者、政策、行政、標準化の観点からの行政担当者など、多分野からの学際的議論が不可欠である。画像電子学会では、ファックスがコモディティ化しインターネット全盛となる1990年代中盤から、画像関連コンテンツ分野について、テーマに応じたいくつかの2種研究会を設立し、セミナーや研究会を開催し、情報交換及び議論の場を提供してきた。VMA(Versatile Media Appliance)研究会から派生して、画像ミュージアム(MUS)研究会、画像エンタテイメント(IET)研究会、デジタルサイネージとインタラクション(DSG)研究会が設立され、セミナー、研究会、標準化活動が行われてきた。これらの研究会の発展的解消として、新技術動向を取り入れた新たな視点での活発な学際的交流と、より効率的な運用を実現するため、デジタルミュージアムとデジタル人文学分野を研究の主対象とするデジタルミュージアム・人文学研究会を設立することとなった。(2021年3月)
本学会30周年記念コンファレンスとして2002年6月に画像電子ミュージアム2002が開催されたことがきっかけとなり、博物館資料の画像入力、CG・VRや3D表示などの画像技術のミュージアム応用、博物館の横断検索をはじめとする画像ミュージアム実現のためのコンテンツ流通に関わる技術について論じる場として、2002年に画像ミュージアム(MUS)研究会(委員長:安達 文夫(国立歴史民俗博物館))が設立され、年1回の研究会活動、年次大会での企画セッションの担当を行ってきた。またVMA研究会に設立された「博物館・美術館文書の構造記述SG(DTD-SG)」を引き継ぐ形で100回以上の作業を重ね、博物館情報の知的横断検索のためのフレームワーク」「電子Museum横断検索へのアプローチ」をはじめミュージアム情報の横断検索及び資料分類に関しての成果物を多数作成した。しかし、委員長退任後は、2015年に第13回研究会、2016年に年次大会MUS担当企画セッションが行われた後、委員長不在のまま、休眠状態となっていた。
デジタルサイネージとインタラクション(DSG)研究会は、限られた人数の対象に対話的に適応するマルチメディアプレゼンテーションのための関連技術を系統的に調査研究することを目的に、2014年に設立(委員長 大野邦夫(職業能力開発総合大学校(当時))された。それ以前のVMA研究会との連携を含め2020年までに10回のDSGワークショップと年次大会DSG担当企画セッションを行ってきた。近年デジタルサイネージの技術的な側面がコモディティ化し研究開発が一段落したため、DSG研究会の主要研究対象は次第にデジタル人文学と画像領域に移っていた。そこで、画像ミュージアム研究会を立て直す議論の中で、デジタル人文学をテーマに加え、MUS研究会とDSG研究会との統合が提案された。
画像エンタテイメント(IET)研究会は、2014年に設立(暫定委員長 水野理(NTT(当時)))され、コミック/アニメ/ゲーム等のエンタテイメントコンテンツ分野を対象とし、4回のエンタテイメントセミナーと2回の年次大会IET担当セッションを行ったが、2016年の年次大会以降は活動がなかった。
2020年に、セミナー委員会において、画像ミュージアム研究会を立て直す議論が始まった。それに先立ち、2019年のDSGセミナー、2020年の年次大会DSG企画セッションでは、立て直しの準備ともなる、画像と人文学とミュージアムをテーマとするセッションが行われていた。結論として、MUS研究会をさらに発展させ、デジタルサイネージとインタラクション(DSG)研究会が近年の主要テーマとしていたデジタル人文学を新たなスコープとして加え、さらに活動が停滞していた画像エンタテインメント研究会の行なっていいたコミック/アニメ/ゲームなど日本発のカルチャーとその実現技術及び文化的考察についても新たなスコープとして加え、研究会名称をデジタルミュージアム・人文学(DMH)にして、再出発することとなった。理事会の承認を経て、2021年にDMH研究会が設立され、2021年3月に第1回DMH研究会が開催される運びとなった。これに伴い、デジタルサイネージとインタラクション(DSG)研究会と画像エンタテインメント(IET)研究会、旧名称の画像ミュージアム(MUS)研究会はは終了することになった。
(2021年3月)
画像像関連技術の人文学的利用や文化的側面について研究する。デジタルコンテンツとして進展しているデジタルミュージアム、古典文学などの人文学研究を進めるプラットフォームとしてのデジタルアーカイブ、また、コミック、アニメ、ゲームといった画像関連技術と関連の深い日本発のカルチャーについても取り扱う。研究委員会で標準化が必要とされたテーマについては傘下にワーキンググループを作成して標準文書作成作業を行う。
デジタルミュージアム、デジタル人文学、デジタルアーカイブ、メタデータ、資料保存、美術館、博物館、展示技術、文学、古典文学、人間とコンピュータ、教養学、キュレーション
委員長:平山 亮(大阪工業大学)
副委員長:大野邦夫(モナビITコンサルティング)
副委員長:横山恵理(大阪工業大学)
委員(幹事):鈴木卓治(国立歴史民俗博物館)
委員:(適任者募集中)
委員:(適任者募集中)
以前の画像ミュージアム(MUS)研究会、デジタルサイネージとインターラクション(DSG)研究会、画像エンタテイメント(IET)研究会の活動については、各研究会のWebページを参照してください。
2020年度(2021.03)の活動
2021年度(2021.04〜2022.03)の活動
2022年度(2022.04〜2023.03)の活動
2023年度(2023.04〜2024.03)の活動
2024年度(2024.04〜2024.03)の活動