ファクシミリテストチャート4種は、ファクシミリの研究、製造保守および運用の関係者に便宜を供することを目的に製作されたテストチャートで、1968年に初版が出版されました。以来、パターンを変更することなく継続して製作されていますので、時代を隔てた性能比較も可能です。
写真電送装置用のテストチャートで、耐水性の印画紙を 用いて写真手法で作られています。
画像部分の定格寸法:270mm× 230mm
寸法誤差:±1.0%
濃度:(用紙) 0.045~0.06, (ベタ部) 1.69以上
構成:ポートレート:分解能パターン、 階調ステップパターン、濃度パターン、文字パターンなどで構成されています。
右半分はNo.1と共通の分解能パターンと濃度パターン、 左半分は文字パターンと気象図で構成されるテストチャート でコート紙にオフセット印刷で作成されています。 記録画像の分解能パターンに現れるモアレ、細線の再現性、 濃度の異なる文字パターンの可読性などから、分解能、2値化 のしきい値等のファクシミリの性能を視覚的に評価できます。
G3ファクシミリの普及でCCDラインセンサーによる電子走査、可変副走査の機能を持つ装置の評価用ツールとして製作されたテストチャートです。 記録された画像から、装置の機械精度の良否や2値化の しきい値を視覚的に推定できるように工夫されています。
No.4テストチャートは、G3ファクシミリの圧縮機能を チェックするためのチャートです。圧縮機能が正常に動作すると、伝送時間は1分以内に終了 するように、図面と文字量の調整がなされています。