[e- 8]   
機器名  S.K.T 式 
         写 真 電 送 装 置
        (Siemens.karolus.Telefunken式電送機)


ユーザ                 用途
製造会社   Siemens社?        開発  Karolus 博士(独)
発売開始期 (製作時期 1926=昭和元年)  その他

概説 朝日・電通がご大典で使用。送信機は反射光を環状光電池(管)で光電
   変換、受信機はケルセル等で光量を制御し受信する電送装置。送信機は
   有歯円板通過の光源光を、ヘリウムガス封入環状光電池(管)中央部を
   通して写真に当て、反射光を環状光電池(管)で光電変換し送信。受信
   は光源光をニコルプリズムで偏光し、受信電流を二硫化炭素等入りケル
   セルに加えて偏光を制御、光量を増減し写真を受信。同期は独同出力を
   直流電動機に直結する歯車裏側に取り付けたネオン管に加えて、歯が止
   って見えるよう回転を制御。受信側も独同出力でネオンを同様に調節。

送信走査  円筒回転移動式      受信走査  円筒回転移動式
     (円筒径88mm 長 180mm)
光電変換  Telefunken-Karolus式   記録方式  ケルセル/銀塩印画紙
           環状光電池(管)
用紙寸法   180mm×260mm       伝送方式  AM(1125Hz)

走査速度   45 rpm?         同期方式  独立同期/音叉
                              (1020Hz)
走査線密度 5 本/mm         電送時間  20分

参考資料 @画像電子学会:「ファクシミリ史」
            “写真電送初期の裏話・黎明期のファクシミリ”
                   p222.223画像電子学会(1997=平9)
     A電信電話学会:翻訳論文「写真電送」電信電話学会(1930=昭5)
                  “写真電信” P16〜20