[e- 66]
機器名  201G型写真電信送信装置

ユーザ 新聞社・通信社・放送局     用途 報道用

製作会社 東方電機(現パナソニックCC  開発 (現パナソニックCCグラフィックス)
            グラフィックス)      
発売開始期 (製作時期)1959(昭和34) 年  その他

概説  わが国で初めてのトランジスタ使用の、軽量小形のドラム交換式キャ
    ビネ判用携帯型写真電送送信装置。走査台と増幅器は一筐体化、0.8mm
    厚の鉄板製で軽量化したため重量は約13Kg。同期は水晶原振の独立同期
    で、50Hz、1 Wの同期モータでドラムを回している。ドラムは着脱ハン
    ドルで機構部軸に挟み、1 枚終るとドラムを交換しすぐに次の送信がで
    きる。光学系は溢光式でパイプで導かれた反射光は、2 次電子増倍管の
    MS9Sで光電変換し、変調器で振幅変調波となり、増幅ののち回線に送出
    される。電源部は、高圧、低圧とも電源安定回路で各部に供給している。

送信走査 円筒回転光学台移動     受信走査
        (円筒直径63mm、長さ135mm)
光電変換 2 次電子増倍管 MS9S     記録方式

用紙寸法  190×130mm         伝送方式 AM

走査速度 (円筒回転数)82.75〜111rpm  同期方式 独同

走査線密度 4.7 本/mm         電送時間 約 7.4分〜約 5.5分

外形等

参考資料 ⊥衣川 正男:「新型ポータブル送信機について」 電写研誌
      伊藤 侃     (1961=昭36) 8巻 1号(通巻9) 43 〜48p
     ⌒松下電送 :「ファクシミリで拓く21世紀」 松下電送機器
        社史編集委  “松下電送30年史”  (1978=昭53) p147,148
実物所在 国立科学博物館、日本新聞博物館 画像電子学会(神奈川工大)