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機器名  E.Belin式写真電送装置

ユーザ               用途
製造会社              開発  Edonard Belin 博士 (仏)
                           (物理学)
発売開始期(製作時期 1907=明治40年)その他

概説  ベランはセレニウム・セル(1905)で研究、レリーフ(浮彫)式(1907)
   で実用化した。浮彫式は濃淡を高低化し電流変化で送る写真電送装置。
   毎日が使用。送信はゼラチン紙に網点写真を印刷、ゼラチン膜を紙から
   離し送信円筒に巻き湯に浸して固め、乾燥後明部は凹、暗部は凸になる。
   マイクロフォン振動板に連ななるメノウ針で表面を走査、針の振動電流
   700 Hzを変調して送信。受信は、受信電流をガルバノメータに印加し光
   を当た反射鏡を振らし、一方に黒さの増すガラス濾光器を通して光の明
   暗を印画紙に照射し記録する。同期は独同とスタートストップ併用。

送信走査  円筒回転褶動移動式  受信走査  円筒回転移動式

光電変換  接触電流変化     記録方式  濃淡のガラス濾光器
                          /銀塩印画紙
                          (アミドール現像)
用紙寸法 (キャビネ判フィルム) 伝送方式  AM

走査速度  60 rpm        同期方式  独立同期(音叉;常温),
                        とスタートストップ式
走査線密度  4本/mm       電送時間  約 8.6分(計算値)

参考資料 @画像電子学会:「ファクシミリ史」
             “写真電送初期の裏話・電送今昔物語”
                   p223・224 画像電子学会(1997=平9)
     A電信電話学会:翻訳論文「写真電送」電信電話学会(1930=昭5) 
                  “写真電信”   p10〜12