[e- 44]
機器名 FT−48B/C写真電送装置

ユーザ 読売新聞社、朝日新聞社        用途 報道用

製造会社 日本電気              開発 日本電気

発売開始期 (製造時期)1953(昭和28) 年     その他

概説  送信機は有歯円板(チョッパー)で搬送波発生。受信機は電磁オッシ
    ロ振動子を使う据置形真空管式大判写真電送装置。光学部と機構部があ
    る光学台と、書画増幅器、同期電流増幅器、同電力増幅器の受信架から
    成る。送信機の光電変換はアンチモンセシウム光電管 25B-S3 を使用。
    受信機は書画増幅器、前段増幅器、コンプレッサー回路、後段増幅器か
    ら成り、コンプレッサー回路で最良の階調に調整される。真空管は有線
    通信用で、光電流、書画、前段増幅器は501D、同期電力増幅器は、501D
    と504Dプッシュプルで増幅した。48B は読売、48C は朝日が使用した。

送信走査 円筒回転光学台移動       受信走査 円筒回転光学台移動
       (拡大送信用円筒直径 53.1 mm)

光電変換 セシウム光電管 25B-S3      記録方式 電磁オッシロ振動子

用紙寸法  205mm×260mm          伝送方式  AM

走査速度(円筒回転数) 101.4rpm (B型)   同期方式 伝送、電源、
      100、 111、120rpm(C型)          独立各同期

走査線密度 3.956 、4.708 、7.957 本/mm 電送時間 約12分〜約11分

参考資料 ⊥勝見 正雄:「写真及び模写電送」コロナ社(1954=昭和29)
                   (下巻)    p324 〜349
     ⌒朝日新聞社連絡部編:「連絡部通信施設概要」(内部資料)