[e- 4]    
機器名 D´Arlincourtの
                       生写電信機

ユーザ                 用途
製造会社 ブレーゲ社          開発 D'Arlincourt
発売開始期  (発明時期 1869=明治 2年)  その他

解説  旧工部大学校史によれば、明治10年ごろ、三条太政大臣が工部大学校
   の巡覧の折に、エアトン(W.E.Ayrton <英> )教授がアーリンコートの
   ファクシミリ(生写電信機)を実演して一行を驚かせたとの記述がある。
   また日本電信電話史話には、明治11年 3月25日、電信中央局を木挽町に
   開局した際に、電話機などとともにアーリンコートのファクシミリを展
   示したと記されている。いかなる経緯で輸入されたかは不明であるが、
   大手町の逓信総合博物館に1台保存されている。ブレーゲ社製の刻印が
   あり、我が国に初めて渡来したファクシミリということになろう。

送信走査             受信走査

光電変換             記録方式

用紙寸法             伝送方式

走査速度             同期方式

走査線密度            電送時間

参考資料 @画像電子学会:「ファクシミリ史」画像電子学会(1997=平9)
     AD'Arlincourt:Electric Telegrph Apparaturs" 英国特許1929(1869)
     B旧工部大学校史料編纂会:「旧工部大学校史料」 <復刻版>
青史社 (1978=昭53/4)
     C奥谷留吉:「日本電気通信史話」葛城書店 (1943=昭18)