[e- 34]
機器名 28C携帯型写真電送送信装置
ユーザ 新聞社・通信社 用途 報道用
製造会社 日本電気 開発 日本電気
発売開始期 (製作時期)1949(昭和24) 年 その他
概説 走査台と増幅器部の 2つからなるキャビネ判用真空管式携帯型写真電
送送信装置。戦後最も多く使われた。走査は円筒回転移動式で光点照射。
反射光は鏡筒根元のセシウム光電管 2つで光電変換している。光点は、
正弦波形孔のスリットで作られ、チョッパーの断続で搬送波を発生し、
反射光で直接変調して1800Hz前後の振幅変調波(A M) を得る。変調波は
真空管の3段増幅器で増幅し電話線へ送出する。同期は 2周波(150Hz差)
を A M波と同送の伝送同期方式。真空管は最初がST管UZ6C6,3 本、後で
6SJ7のGT管 3本に。この型まで F Tが付かず、装置名は数字で始まる。
送信走査 円筒回転移動式 受信走査
光電変換 セシウム光電管/17A-S4 記録方式
有効画面 キャビネ判 190mm×139mm 伝送方式 AM
回転数 83〜120rpm 同期方式 伝送同期・電源同期
走査線密度 4.708 本 電送時間 7.4 分〜5.1 分
参考資料 勝見 正雄:「写真及び模写電送」コロナ社 (1954=昭29)
(下巻) 324 〜349p
実物所在;日本新聞博物館
備考 伝送・電源同期の 28Cは 5つの型がある。28CCが101.4rpmで送信約 6分
の読売。28CDが100rpmで送信約 6.1分/120rpmで送信約 5.1分の朝日。
28CEが約 83rpmで送信約 7.4分の共同。28CHが90rpm で送信約6.8 分/108rpm
で送信約 5.7分の毎日の 4つと、朝日が別に独立同期の 28Dを使用。
|