[e- 33]
機器名  テープ式模写電送装置

ユーザ 共同通信社          用途 報道用

製造会社 大同電業社(現パナソニッ  開発 大同電業社(現パナソニックCCプリンティング)
                     
発売開始期 (製作時期)1948(昭和23) 年 その他

概説  送信は 9〜12mm、受信は15〜16mm幅の紙テープで文字を送受信する、
    テープ式模写電送装置(別名テープ文字電送)。送信機は回転するニプ
    コー円板と移動スリット円板で光点を直線移動してテープを走査、光電
    流を変調して送出。受信機は上の回転するインク着きヘリックスローラ
    で、下のプリンタ・バーの交点に印字・記録する。受信は、電源同期は
    2 行、独同は1 行で印字、主に独同が使われた。 1948(昭和23) 年に共
    同通信社は同機で全国送稿網を完成。福岡国体やソ連引揚で送稿の正確
    さと速さを立証した。朝日、毎日、読売、道新、中日が送稿ネット作成。

送信走査 ニプコー円板と移動スリットの平面走査 

受信走査 ヘリックス・バーの電磁プリンタで平面走査
                          
光電変換 光電管          記録方式 インク記録

用紙寸法(送)  9mm〜12mm幅テープ 伝送方式 AM
    (受) 15mm〜16mm幅テープ

走査速度  350mm/秒        同期方式 電源同期、独立同期
                               (付加装置)
走査線密度  3、 3.5本/mm      電送時間 (繰出速度) 750mm/分

参考資料 ⊥勝見 正雄:「写真及び模写電送」 コロナ社 (1954=昭29)
                     (下巻)     354〜365p
     ⌒松下電送 :「ファクシミリで拓く21世紀」 松下電送機器 
     社史編集委 “松下電送30年史” (1978=昭53)  p100〜108

備考、なお大同電業社は後に日本電送機と改名し同盟電機と合併、東方電機に