[e- 20]
機器名 10号B写真電送装置
(送受兼用機)
ユーザ 逓信省 用途 写真電報業務用
製造会社 日本電気 開発 日本電気
発売開始期 (1940=昭和15) 年 その他
概説 昭和 15 年、逓信省が日満間(大阪−新京間)で写真電報業務を始め
た時に使用した写真電送装置。この装置は1台の機構部分と増幅器等の
架装置を切替えて送信、受信に使用する送受兼用機に造られていた。こ
のため、今までのNE式の写真電送送信装置は、送信原稿を照らす光束
を、チョッパーの断続で搬送波を造り、変調波を得ていたが、この装置
の送信では、受信で使用するガルバノメータ(振動子)を発信器出力で
振らして変調波を得ていた。また 350Hzの発信器盤と 450Hzの発信器盤
で 2周波数を造り、伝送同期として送出した。
送信走査 円筒回転光学台移動式 受信走査 円筒回転光学台移動式
光電変換 ガルバノメータ(振動子) 記録方式 銀塩/ガルバノメータ
/光電管 (振動子)
用紙寸法(有効画面) 260mm×190mm 伝送方式 AM
走査速度 60rpm ? 同期方式 伝送同期(350Hzと450Hz
の複合周波)
走査線密度 5本/mm 電送時間 約22分
参考資料 勝見正雄:「写真及び模写電送」(下巻)(1954=昭29) コロナ社
p328 〜332
備考
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