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機器名     10号B写真電送装置
                     (送受兼用機)

ユーザ   逓信省           用途  写真電報業務用
製造会社  日本電気          開発  日本電気
発売開始期 (1940=昭和15) 年      その他

概説  昭和 15 年、逓信省が日満間(大阪−新京間)で写真電報業務を始め
   た時に使用した写真電送装置。この装置は1台の機構部分と増幅器等の
   架装置を切替えて送信、受信に使用する送受兼用機に造られていた。こ
   のため、今までのNE式の写真電送送信装置は、送信原稿を照らす光束
   を、チョッパーの断続で搬送波を造り、変調波を得ていたが、この装置
   の送信では、受信で使用するガルバノメータ(振動子)を発信器出力で
   振らして変調波を得ていた。また 350Hzの発信器盤と 450Hzの発信器盤
   で 2周波数を造り、伝送同期として送出した。

送信走査   円筒回転光学台移動式  受信走査 円筒回転光学台移動式

光電変換  ガルバノメータ(振動子) 記録方式 銀塩/ガルバノメータ
            /光電管             (振動子)
用紙寸法(有効画面) 260mm×190mm   伝送方式 AM

走査速度  60rpm ?          同期方式 伝送同期(350Hzと450Hz
                              の複合周波)
走査線密度   5本/mm        電送時間 約22分

参考資料 勝見正雄:「写真及び模写電送」(下巻)(1954=昭29) コロナ社
                        p328 〜332

備考