[e- 19]   
機器名   NE式テープ模写電送装置

ユーザ                 用途  文字送稿用
製造会社  日本電気          開発  日本電気
発売開始期 (開発時期 1938=昭和13年)   その他 

概説  文書のページの文字を 1行ずつ送信し、日本で初めてクレータ型グロ
   ーランプを使用して、ブロマイドまたはフイルムにテープ状記録装置で
   受信するテープ式模写電送装置。1 行ずつの送信は、ニプコーの円板を
   使い 1行の字を横方向に走査、順次 1行ずつ送信する。受信は、クレー
   タ型グローランプを受信信号で明滅させ、ニプコーの円板で横方向に走
   査して 1行宛受信する。1938 (昭13) 年10月に日本電気が開発。同年12
   月から 2か月間、逓信省工務局調査課が東京中央電報局で実験。1 行送
   信方式は、戦後東方電機(現パナソニックCCグラフィクス)が応用した。

送信走査  ニプコー円板の平面走査  受信走査 ニプコー円板の平面走査

光電変換  光電管          記録方式 クレータ型グローランプで
                            銀塩感材に記録
用紙寸法   140mm×90mm ( 1ページ)  伝送方式 AM

走査速度  (テープ繰出速度     同期方式 伝送同期(360Hzと510Hz
          7.5mm/秒                の複合周波)
走査線密度 4 本/mm          電送時間 2 分48秒(140mm/90mm)

参考資料 勝見正雄:「写真及び模写電送」(下巻)(1954=昭29) コロナ社
                           p355〜358

備考