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機器名    21号B写真電送受信装置

ユーザ   読売新聞社     用途   報道用
製造会社  日本電気      開発   日本電気
発売開始期           その他

概説   1937(昭和12)年 4月10日に、読売新聞社が東京と大阪に 1台ずつ設
   置した据置型写真電送受信装置。装置は従来のNE式の通り、ガルバノ
   メータ(振動子)により光を振らして写真を記録する。同期は、真空管
   発振器の 300Hz発振出力により直流・同期直結電動機を回すが、2周波
   の 360Hz/510Hz を送る伝送同期と、電源同期も行える。位相合わせは、
   同期電動機の固定子を手動で回わして合わせ、ネオンランプの明滅で、
   印画紙の継ぎ目位置(位相)を監視する。次装置 (1938年) 導入時に、
   当時の新聞界最速の101.4rpmに変更となり、ギャー比を改造した。

送信走査              受信走査 円筒回転移動式

光電変換              記録方式 銀塩/ガルバノメータ
                            (振動子)
用紙寸法(有効画面)260mm ×190mm  伝送方式 AM

走査速度  90rpm ?のち101.4rpm  同期方式 伝送同期(360HZと510HZ
                        の複合周波 )、電源同期
走査線密度 4.708 本/mm      電送時間  6.8分/ 6分

参考資料 @読売新聞社:「読売新聞社報」 (1937=昭12) 〜(1939=昭12)
                       第16号。第22号。第41号。
     A日本電気:「日本電気月報」 (1937=昭12) 5月号
            “読売新聞社の写真電送装置”    p16〜17
     B勝見正雄:「写真及び模写電送」 (下巻) (1954=昭29) コロナ社
                          p324 〜349