[e- 15]    
機器名    2号B写真電送受信装置

ユーザ   朝日新聞社     用途   報道用
製造会社  日本電気      開発   日本電気
発売開始期           その他

概説  朝日新聞社が昭和10年 3月に、初めて東京と大阪に送受各 1セットを
   新設した据置型写真電送受信装置。装置は画信号をガルバノメータ(振
   動子)により写真を記録。同期は音叉の250Hz を使用。またこれを送り
   伝送同期を行った。受信時は同期電流逓倍付加装置を入れて使用した。
   位相合わせはネオンランプの明滅で印画紙の継ぎ目位置(位相)を監視
   し、手動で同期電動機の固定子を回わし合わせた。引き続き装置の新設
   は、同月九州支社に 1セット、 8月に福岡通信局に据置型送信装置 1台、
   11月に中部支社に 1セットで、全社で送信機 5台、受信機 4台となった。

送信走査              受信走査  円筒回転移動式

光電変換              記録方式  銀塩/ガルバノメータ

用紙寸法(有効画面)260mm ×190mm   伝送方式  AM

走査速度  90 rpm?        同期方式  伝送同期

走査線密度 5 本/mm        電送時間  14分

参考資料 [朝日新聞社内資料]
    @杉 守三:「新聞社における通信連絡の変遷−朝日新聞を通じて−」
              “写真電送”  (1958=昭33)/9  p99 〜115
    A勝見正雄:「写真及び模写電送」(下巻)(1954=昭29) コロナ社
                             p327〜330