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画像電子学会Advanced Image Seminar 2003 2003.3.17更新
「DRM(デジタルライツマネージメント)技術」
− ブロードバンドコンテンツ流通におけるキーテクノロジー −
インターネットアクセスの高速化や定額化、第3世代携帯電話のサービス開始、さらにはメモリカードの大容量化などにより、映像や音楽などリッチコンテンツの配信サービスが急速に広まろうとしています。従来、デジタル形態によるコンテンツ流通は、まったく劣化のない複製や巧妙な改竄などの違法行為を可能にしてしまうため、コンテンツ所有者には「危険な」サービスでした。これを解決するために開発された技術がDRM(Digital Rights Management)と呼ばれる技術です。DRMは暗号化や電子透かしといった要素技術を核としたシステム技術であり、現在、用途やメディアに対応して幅広く研究開発が行われています。
このような背景から、Advanced Image Seminar 2003では、ブロードバンドコンテンツ流通時代のキーテクノロジーであるDRM技術に関して、その基礎から応用までを各方面の第一人者の方々に紹介していただきます。
奮ってご参加ください。
主 催:画像電子学会
協 賛(予定):(社)電子情報通信学会、(社)映像情報メディア学会、(社)日本印刷学会
開催日:2003年4月18日(金)
場 所:工学院大学第5会議室(11F)(新宿駅西口徒歩6分)
参加費:・会員(含協賛学会員)
15,000円
・ 〃(長期継続特典利用の方) 3,000円
・非会員 20,000円
・学生会員(含協賛学会員) 3,000円
・学生非会員
5,000円
申込先:下記事項をご記入の上、FAX又はE-mailで画像電子学会事務局にお申込ください。
ホームページからもお申し込み出来ます。
参加者氏名、会社/大学/団体名、所属部課名、資格(会員/学生会員/非会員等)
〒、所在地住所、電話、FAX、e-mail
画像電子学会事務局
〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-1 全国たばこビル6F
TEL:03-5403-7571 FAX:03-5403-7572
E-mail:iieej@ma.kcom.ne.jp http://wwwsoc.nii.ac.jp/iieej/
振 込 先:
銀 行 名: 東京三菱銀行 田町支店
口座番号: (普通)1473568
口 座 名: セミナーグチ 画像電子学会
【プログラム】(演題は仮であり、講演時間も変更となる場合があります)
9:15-10:05
1. DRM技術概論−ディジタルコンテンツにおけるDRM技術の動向−
安田 浩 (東京大学)
概要 ;本講演では、ディジタルコンテンツにおけるDRM技術の最新動向について、特に国際標準等の立場から概説するとともに将来を展望する。
10:05-10:55 2. 電子透かしの基礎 −その基本思想と技術的問題点−
松井 甲子雄 (防衛大学校)
概要 ;電子透かしの生い立ちを振返りつつ,すでに提案されている諸方式の特徴を述べ,それらの方式が抱える技術的な問題点を整理する。さらに電子透かしに期待される将来像をわかり易く解説する。
10:55-11:45 3. コンテンツ暗号化技術
−暗号技術の基礎とDRM適用における課題
宮崎 一哉 (三菱電機(株))
概要 ;暗号技術の基礎とDRMへの適用を想定した場合の課題や関連する周辺技術等についての概要を紹介する。
4. DRM技術の実際
12:30-13:10 4−1. WindowsのもつDRM技術
本島 昌幸 (マイクロソフト(株))
概要 ;Microsoft社の著作権管理技術、特に音楽や映像に関して適応されるDRM技術であるWindows Media DRMに関して概要を説明する。また、今後Windowsおよび.NET環境においてどのようにDRM技術が開発されていく予定かについても言及する
13:10-13:50 4−2. メモリカードにおけるDRM技術
岡上 拓己 (ソニー(株))
概要 ;メモリーカード上のコンテンツ保護のためのさまざまな仕組みの説明。
・暗号化コンテンツフォーマット
・メディアバインドの方式
・デバイスバインドの方式
・改ざんチェックの方式 など
13:50-14:30 4−3. ブロードバンド映像配信とDRM
−MPEG-2配信ソリューションのご紹介−
竹松 昇((株)アイ・ビー・イー)
概要 ;FTTxの普及に伴い、MPEG-2を使ったDVD相当の映像配信が現実化してきた。本講演では、MPEG-2配信をサポートするためのDRMを含めたシステム技術について紹介する。
14:40-15:20 4−4. DVDメディアにおけるDRM
加藤 拓((株)東芝)
概要 ;映画や音楽を扱う場合にはコンテンツ保護が重要な要件となっており,DVDにおいてもコンテンツ保護技術が採用されている。本講演ではDVD-Videoで採用されているCSS,DVD-Audioで採用されているCPPMおよび記録用DVDで採用されているCPRMについて,各々の技術およびその背景について解説する。
15:20-16:00 4−5. ネットワーク・イメージ・サービスの事業性
−デジタル画像コンテンツ流通ビジネスが加速する−
新藤 次郎((株)セラーテムテクノロジー)
概要 ;ブロードバンド化の進展により、10MB程度のコンテンツがネットワークを介して流通させるビジネスが実現している。デジタル画像の場合、出版印刷に耐えうるだけのクォリティの画像、即ちお金を取れる画像がネット流通可能になった。しかし、価値のある画像が実際にネット流通されるには、DRM技術が不可欠になっている。株式会社セラーテムテクノロジーではそれを解決するソリューションを提供し、新しい『ネットワーク・イメージ・サービス』という事業概念を確立しようとしている。
16:10-16:50 4−6. 電子透かし導入事例ご紹介 −ユーザ事例に見る市場動向−
岡村 一寛 ((株)エム研)
概要 ;電子透かしを利用されるユーザニーズの変化を、導入事例をもって紹介する。開かれたネットワークに流通するコンテンツの著作権保護から、閉ざされた社内システムにおける透かし利用の目的等、現在のエム研の透かし技術を実例により報告する。
16:50-17:30 5. ユビキタス・マルチメディア時代に備えるMPEG標準
ISO/IEC21000
MPEG-21 Multimedia Frameworkの概要と最新標準化動向
金子 格 (早稲田大学)
概要 ;BSデジタルは300万台、ブロードバンド利用者は500万世帯を突破し、DVDレコーダの普及も加速し、携帯音楽配信は音楽コンテンツ売上の15%を突破した。いよいよ世界に先駆けて日本でユビキタスマルチメディア時代が到来しようとしているといえるが、その一方で流通システムの面でその利便性が損なわれる不安も残されている。本講演ではユビキタス・マルチメディア時代のコンテンツ流通の課題として永続性、移動性、流動性を考え、MPEG標準ISO/IEC
21000 MPEG-21 Multimedia Frameworkがこれらの課題にどう答えられるかを検討する。